ミニ遠心機を修理してみる
こんにちは。
今回は動かなくなったミニ遠心機を修理したのでそれについて書きます。
目次
ラボのテクニシャン再び
前回のUVランプを修理する記事に続いて、研究室で故障した備品の修理を行おうと思います。今回はミニ遠心機です。
状態確認
今回修理するのはトミーが製造、和研薬が販売しているプチまる8です。同時に8本の1.5mLチューブを最高6000rpmで遠心分離することができます。一般的な卓上遠心機ですね。状態ですが電源をオンにしても全く回転しません。1つずつ原因を探っていきましょう。
1. スイッチの接触不良
内部にスイッチがあるのですが、経年劣化による接触不良なのでは?と思い、エレクトリッククリーナーを使ってスイッチの接点の回復を試みました。しかし、それでも遠心機は動きませんでした。
2. 回路の断線
次に回路に断線がないかチェックしました。裏側の蓋を取り外すとこんな感じです。
かなりシンプルな構造ですね。中心の黒いところがモーター、周辺に基板が固定されています。パーツが実装されている裏側を見てみましたが、ブリッジダイオードやセメント抵抗(?)などかなり少ないパーツで組み上がっていました。ここで回路とにらめっこすると…
ここと
この2箇所、どちらも導線が黒ずんでいたので断線している可能性があります。そこでまず1番状態が悪そうな1枚目の導線を直しました。短いケーブルを半田付けして短絡させてみました。しかし、治りませんでした。次の2番目のところを直そうと思い回路にふと目を落とすと、、、
がっつり断線してるー!なんで気づかなかったのかってくらいしっかり断線してます。早速ここの修理を行いました。
半田付けの汚さはさておき、なんとか繋げることが出来ました。動作確認を行うと、、、、、ちゃんと動きました!直ってよかったです。
次故障した製品を直す時はもっとしっかり回路とにらめっこしようと反省しました。