こんにちは。
今回は故障したホームベーカリーを修理したのでその記録を残そうと思います。
深夜に壊れたホームベーカリー
趣味の料理作りの幅を広げるべく、中古のホームベーカリーを購入しました。
山善のYHB-M560です。
パンやピザ生地を作っていましたが、新しくジャムを作ってみることにしました。果物、グラニュー糖を加えてスイッチを押すだけで、攪拌と加熱を行ってくれるので、かなり楽できます。
今回はメルカリで大量買いしたイチゴでやってみることにしました。始めた時間は夜中の11時、モーター音による隣人の迷惑を省みず、材料を入れてスイッチオン!
、、、、、最初は羽根が数回転したものの、なぜか途中から止まってしまいました。内部からは「ウィーン」とモーターが回っている音がするのですが、羽根が回転して材料が一切撹拌されていません。一方でパネルの表示や加熱機能は正常に動作しているので、その点に関しては問題ありません。
もうどうしようもなかったので、その日は泣きながら箸を使って手動で撹拌することになりました。
原因はゴムベルト
後日、ホームベーカリーを分解してみました。その結果、モーターと羽根を繋げるゴムの輪っか(ゴムベルト)が朽ちてボロボロになっている事がわかりました。これは交換しなければいけません。
パンやピザ生地を作るときは攪拌の工程と加熱の工程が別になっていますが、ジャム作りの際は攪拌と加熱が同時に行われるため、これがゴムベルトに悪さしたのかもしれません。とはいえ、パンを焼くほどの高温環境になることを想定しておきながら、製品パーツにゴムベルトを採用するとは、設計者は何を考えているのでしょうか。色々調べてみると、この山善の製品だけではなくホームベーカリーが全般的にゴムベルトを採用しているらしく、おいおい各メーカー大丈夫かって思いました(短期的な流行だと捉えて寿命が短くても良いとでも思っているのでしょうか?)。レコードプレイヤー同様、ベルトドライブではなく、ダイレクトドライブ方式にしてもらいたいものです。
さて、型番を元に検索して調べてみると、自分と同じことをしている方を発見しました。この方の記事を参考に自分も修理してみることにしました。
ユーザーひとりを失ったな | ツーリングいきまっせ~!!次回ツーリング 7月2日(土)7時出発。
10S3M492Gというゴムベルトが最適とのことで、これの同等品をアスクルで注文しました。各代理店で売られてはいますが、送料の関係上最安がアスクルでした。
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修理手順
1. 蓋を外します。切り欠きがこのようになっているので、特定の角度から引っこ抜きます。やや硬いです。
2. 赤矢印4つの箇所のゴム下にあるネジと、写真では見切れている下方2箇所のネジを外します。どれも通常のプラスネジです。
3. スイッチ/モニター側のユニットを手前に引くようにして取り外し、枠も取り外します
開けた際の左手前がモーターユニット、右手前が制御基板です。
4. 底面にある8つのネジを外します、そして断熱線のついている外枠を外します
5. 底面プレートの4箇所のネジ、モーターユニット付近の3箇所のネジ、制御基板ユニットの1箇所のネジを外します。
6. 底面プレート・モーターユニット・制御基板ユニットを取り出してひっくり返すと、問題のゴムベルトが出てきます。
ボロッボロですね。ゴムの断片がケース底面に散らばっています。
直前までピザ生地を作っていたのですが、よく耐えてくれたなというほどの劣化具合。
7. 大きい方の滑車を外します。六角ナットで固定されています。
8. 小さい滑車の周りにある4つのネジを緩めます(外しません)。そして、大きい滑車の方に近づけます。
9. 新しいゴムベルトをはめます。
ピッタリハマりました。
10. 大きい滑車の六角ナットを固定して、小さい滑車の4つのネジを大きい滑車から遠ざけて固定します
11. 逆の手順で組み立てます。
これで完成です。
生地コネモードで羽根が正常に回転するか試してみましたが、ちゃんと羽根が回りました!