⌬George L's 155 ソルダーレスケーブル
こんにちは。
今日はGeorge L'sのソルダーレスケーブルについて書こうかと思います。
まず、パッチケーブルとソルダーレスケーブルについて説明します。
僕も含め、周りのギタリスト・ベーシストさんの多くがエフェクターボードを持っています。
エフェクターボードによってライブ毎にその場で結線する手間が省けたり、利便性が良くなります。
とはいえ、ボード構築をしっかり行わなければ意味がありません。
エフェクターの列べる順番などの基本的なところからグランドループやAC電源のノイズなどの細かいところまで全て考えなければなりません。
中でもパッチケーブルはかなり重要な要素だと考えられています。
エフェクター同士を繋ぐのはもちろんですが、それをどの経路を通して繋げるのか。
また、ストレート・L字どちらのプラグを使うかなどかなり神経を使って組まなければなりません。
また、価格帯にもかなり幅があります。
あまりに安いものを使っているとご自慢のギター・ベース・エフェクターも劣化してしまいます。
パッチケーブルは普通15cm, 30cmなどの単位で売っています。
しかし、ボード内のエフェクターの入れ替えによってケーブルの長さ、プラグの形状の変更を余儀なくされます。
パッチケーブルを自作できる人ならともかく、普通の人たちにとって追加の購入をせざるをえません。
そんな中、登場したのがソルダーレスケーブルです。
ソルダーはハンダという意味なので、つまり、ハンダ無しでケーブルが作れるということです。
この登場によって素人でも簡単に自分の好きな長さのパッチケーブルが作れるようになりました。
今ではProvidence, free the tone, George L's, Belden, Lavaなどが有名どころです。
(Beldenはパッチケーブルだけではなく、DC用のソルダーレスケーブルキットも販売しています。)
この中で僕が購入したのはGeorge L'sでした。
下手に高かったり安かったりするものは買いたくなかったのと友達に勧められたというのもあり、これにしました。
George L'sは商品に様々なバリエーションがあります。
プラグの種類にはゴールド、ブラス、ニッケルの3種、ケーブルの種類は赤、黒、青など、またその太さも155, 255の2種類(この意味はケーブルの径が0.155インチということだそうです)、プラグカバーも様々な色があります。
僕は赤色のケーブル(正式名はvintage red)にブラス製プラグのキットを買いました。
ブラスとニッケルではかなり音のキャラが違うそうで、どこかのレビューを見たときに良さげだったのがブラスなのでそっちにしました。(ゴールドは高かったので手が出せませんでした…)
また、George L'sの特徴はケーブルの色で音が変わることです。
、、、と言われていますが、あれはデマです。
公式サイトでは黒色と赤色どちらも同じと書いてありました。(プラシーボ効果でしょう)
購入した当初はそれをすっかり鵜呑みにしていたので、中音域が強調される赤を選びました。
とはいえ、赤色は華がありボードが明るくなったので赤で良かったと思います。
さて、ここからは実践的なメリット・デメリットについて書きます。
まずはメリット。
何と言っても短時間で簡単にパッチケーブルが作れること。
切る→刺す→曲げる→ネジをつける→完成。
簡単で早すぎる、、、
1本に3分もかかりません。
被膜を向く必要がないというのが大きなポイントかもしれません。
George L'sはネジ部分に山が付いていて、ネジを締めることでその山がケーブルに食い込みシールドと接するという構造になっています。
次にケーブルが細いことです。
155ケーブルの場合、約4mm(0.155インチ)ですので例えばBelden8412と比べると6.65mmなので40%ほど細くなっています。
よってボード内での取り回しがしやすくなっています。
また、ジャックの大きさもポイントです。
普通L字のジャックは
というのもエフェクターを隣り合わせで置いた時にその間にはジャック2つ分の間隔が生まれます。
なんとかこのスペースを削減したいと思うのがボードマンです。(?)
ここで、George L'sを使うと、、、
このように1本分の隙間ですみます。
ボードのムダ領域の削減ができますね。
続いてデメリットです。
これはソルダーレスケーブル全般に言えるのかもしれませんが、時折断線することです。
作りが甘かったり、長期間使用していると接触不良を起こします。
なのでこれが起こるたびに作り直さなければいけないのがやや面倒です。
また、これはブラスのケーブルに言えることですが、酸化することです。
ブラス(真鍮)は時間の経過で黒く錆びていきます。
このサビによって音質が劣化すると言われています。
なので、1ヶ月に1回くらいで真鍮研磨剤で磨いてあげなければいけません。
左が磨く前、右が磨いた後です。
一目瞭然ですね。
こういう点ではブラスをオススメしません。
ニッケルかゴールドを買ったほうが無難です。
値段ですが、相場が大体7000円(プラグ+プラグカバー×10, ケーブル3m)ちょっとくらいです。
つまり1本1400円。
高いと思うかもしれませんが、1本1本ボードにぴったりの長さのケーブルを作れると思えば安いものです。
というか、パッチケーブルにお金をかけてなんぼです。
ソルダーレスケーブルとGeorge L'sについてはこんな感じですかね。
でもソルダーレスケーブルは本当にオススメです!
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。