こんにちは。
今日はケーブルテスターについて書こうかと思います。
パッチケーブルやシールドを自作する上で必要なものにテスターがあります。
ひとえにテスターと言ってもいくつか種類があります。
1つの機械に抵抗値や電圧・電流はもちろん、トランジスタの特性を計測できるものもあります。
しかしここではケーブルテスターのみについて見てみようと思います。
まずはケーブルテスターの利点から。
ケーブルテスターの良さはなんと言っても簡単に通電が確認できるところです。
普通のテスターでは作り終えるたびにテスターでTIPをはかり、SLEEVEをはからなければなりません。
シールドやパッチケーブルは音の通り道としてとても重要であるので時間をかけてしっかり確認したほうがいいという意見があるかもしれません。
しかし、大型ボードを作成する場合には30~40本ほど作らなければいけないので1つ1つ確認するには面倒な作業でもあります。
一方、ケーブルテスターを使えばinとoutにケーブルを挿し、確認するだけなので一瞬で判断できます。
とても楽です。
特にソルダーレスケーブルの作成でケーブルテスターの真価が発揮されます。
ソルダーレスケーブルを作る場合には、TIPをプラグ内の針に差し込む工程があります。
L字プラグでは、SLEEVE接続で曲げる際に先ほど差し込まれたTIPが抜ける場合が多々あります。
(経験上の話です。)
パッチケーブルを作ってみて「あれ?鳴らないぞ?」という場合はこのパターンが多いのではないでしょうか?
しかし、ケーブルテスターではこの事故を未然に防ぐことができます。
ケーブルテスターでは、プラグを差しながらテスター上で作成作業をすることができます。
つまり、TIPを差し込んだ時に確実につながったことを確認しながらSLEEVEを繋げる作業を行えるということです。
「そんなのプラグのTIP同士をワニ口のテスターで繋げながらやればいいじゃないか!」とお思いの方がいるかと思いますが、TIPとSLEEVEの2回路を同時に接続確認ができるところが強みなのです。
次にケーブルテスターの製品を見てみましょう。
王道はやはりbehringerのCT100ですね。
(画像はサウンドハウスより
おそらくこれ以上のケーブルテスターはないでしょう。
私もこの子を愛用しています。
以下サウンドハウスの説明の抜粋。
「BEHRINGER/CT100は、XLR、TRSフォン、RCA、MIDI 各コネクターを備えたケーブルのチェックが可能です。どの入力ピンがどの出力ピンに接続されるか一目で分かるようになっており、個別のLEDは正しいシールド接続とファンタム電源の有無を表示します。さらにこの CT100には、ケーブルテストモードとコンティニュイティチェック、テストトーンジェネレーターも備えています。」
大きさはBOSSのコンパクトかそれよ「やや大きいくらいです。
その個体に6.3mmTRSフォンやMIDIが3×3のLEDで見れるわけなので優れものです。
また、コンティニュイティチェックは一瞬の断線を判断することができるので、完成したシールドのケーブルを引っ張ったりすることで堅牢に作られているか確かめることができます。
価格は4082円。やや値は張りますが、これからどんどん自作する人にとっては悪くない出費だと思います。
次にオヤイデ電気のDB-2です。
この製品はつい最近知りました。
CT100同様6.3mmTRSフォンやMIDIを見ることができます。
機能もそこそこに値段が安い、2484円。
これはお買い得ですね。
電池もよく使われる9V電池が使えます。
しかし、CT100と違うのは差し込み口間の距離とTRSの確認方法です。
このケーブルテスターの個体の両側面にジャックがついてるため短いパッチケーブルでは通電確認をすることができません。
また、中央のロータリースイッチで切り替えながらTRSを確認しなければいけません。
CT100よりやや劣りますが、コスパ重視の方はこちらがオススメだと思います。
以上、ケーブルテスターについてでした。