こんにちは。
今回はPioneerの珍しいCDプレイヤーを買ってみたので紹介しようと思います。
目次
ハードオフでの出会い
僕は帰省すると必ずと言っていいほど地元のハードオフ巡りをします。目当てはこれといってないのですが、オーディオや家電系を対象に、ジャンクコーナーで掘り出し物を探したり、往年の珍しい機器を見つけたりして楽しみます。そして2018年のお盆に帰省した僕は例のごとく2,3店舗ほど巡っていました。その時に今回紹介するCDプレイヤーと出会いました。店頭価格では10000円弱と無理すれば買えない額でもなかったのですが、ヤフオクで型番を検索してみるともっと安く売られていたのでそちらを購入しました。本体価格+送料=2440円とかなり安く購入できました。
Pioneer PD-F1005
パイオニアのPD-F1005と呼ばれるCDプレイヤーになります。外観はこんな感じ。大きさはオーディオラックサイズで普通のCDプレイヤーと比べてかなり大きいです。蛍光表示管のようなディスプレイと黒色の個体からレトロな感じがしてとても良いです。
発売は1996年。自分の1つ下の22歳とかなり古いものです。2018年、ハイレゾストリーミング音源が主流のこの時代にいまさらなぜCDプレイヤーなんか欲しいと思ったのか。その理由はこのCD挿入口を見ればわかります。
球体状のトレイをオープンしてみるとCDを水平にセットするトレイがありません。
円形で放射状の溝が掘ってあります。しかも1から100まで数字が打ってあります。
………そう!これはCDを100枚まで再生できるCDプレイヤーなのです!しかもディスクは全て立てて収納するのです。珍しくないですか?この珍しさ・面白さがゆえ、出会いから1週間足らずで買ってしまいました。
かつて、バーなどでジュークボックスと呼ばれる、硬貨を払うことで装置内の好きなレコードを再生できる機械がありましたが、まさにそのCDバージョンといったところでしょうか。
実はこれの後継機が出ていて、PD-F1007と呼ばれるCDプレイヤーには300枚もCDを収めることができます。(PD-F1005もPD-F1007もですが、もう一台購入してリンクさせる事で倍の枚数を管理できるそうです。200枚や600枚のCD、誰得なのか…) 他にも50枚や25枚収納できるよりコンパクトなモデルもあります。
出力にはライン出力のRCAと驚くことに光デジタル(SPDIF)があります。光デジタル出力は2000年前半に登場した規格だと勝手に思い込んでいましたが、この時代からすでに開発されていたことにビックリしました。(いつ登場した規格かはWikipediaには記載がありませんでした)
使い方・操作
使い方はいたってシンプルです。トレイを開けてディスクをセットし再生ボタンを押すだけ。通常のプレイヤーとなんら変わりありません。以下に動画をアップしておきます。
ちなみに、先ほど収容枚数は100枚と書きましたが、実際には101枚入ります。100枚とは別に1枚1枚ディスクを交換して聴く用のトレイ(シングルローダー)が1つあるので100+1枚となっています。
CDに音楽を焼いて…
せっかく買ったのだから使いたいところなのですが、僕は好きなアーティストのCDは買って、他は全てレンタルする派です。なのでCDをほとんど持っていませんし、持っているCDを正直使いたくありません。(コレクター精神+ただでさえ経年でいつ壊れるかもわからないプレイヤーにCDをストックしたくない) そこで、新たに空のCDを買ってパソコンで音楽データを焼き、それを使うことにしました。
優柔不断な僕は何度も焼き直せるCD- RWを買ったのですが、なぜかCDプレイヤーがディスクを読み込んでくれませんでした。CD-Rでは読み込みができたのでCD-RとCD-RWの質の違いが影響していると思われます。(とあるサイトによると、CD-RWはCD-Rに比べてレーザーの反射率が低いとの記載がありました。そのため、CDプレイヤーのレーザー出力が弱いorレンズがへたっており、CD-RWのみを読み込まないと考えられる。)
豆知識:CD-RとCD-RW
CD-R は、一度だけ記録できる CD。CD-RW は、書き換えもできる CD。
音楽CD やパソコン用の CD-ROM は、記録してある情報を読み出すだけ。自分で作ったデータを記録することはできない。これに対して、記録できる CD として CD-R や CD-RW が開発された。
CD-R の「R」は、レコーダブル(Recordable)の略で「記録できる」という意味。ディスクの大きさは CD-ROM と同じだけど、たいてい金色や銀色をしているので見分けがつく。記録容量は通常で 650MB、つまり CD-ROM と同じだ。
CD-R は便利だけど、1度しか書き込めない。つまり上書き保存はできない。だから、間違って書き込んだデータを消したり修正したりすることはできない(読めなくすることはできる)。書き込み方法にもよるけど、容量が余っていれば追加で書き込むことはできる。
当初、CD-R は主に、CD-ROM のテスト版の制作に使われていた。その後、データの保存や受け渡し、資料の配布などに広く使われるようになった。
CD-RW の「RW」は、リライタブル(Rewritable)の略で「書き替えできる」といった意味。これはこれで、また専用のドライブ(読み書き装置)が必要だけど、ほとんど CD-R と兼用になっている。そして、通常これを CD-R/RW と表記している。データの記録には、CD-RW の専用メディア(ディスク)を使う。なお、CD-RW は普通の CD-ROMドライブでは読めない。
なお、CD-R/RW にデータを記録することを一般に「焼く」という。(【公式】NTTPCコミュニケーションズより)
なので、仕方なくCD-Rを買うことになりました。しかし、ただのCDでは面白くないので、こちらのCDを買いました。
三菱ケミカルメディア Verbatim 1回記録用 CD-R SR80PH50V1 (レコードデザイン/48倍速/50枚)
- 出版社/メーカー: 三菱ケミカルメディア
- 発売日: 2012/01/16
- メディア: Personal Computers
- 購入: 1人 クリック: 1回
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レーベル面がレコード調のCD-Rです。これをプレイヤーにセットすればまさにジュークボックス、と言った具合です。実際にセットしてみると…
CD同士の間隔が狭いのでCDが隣り合った状態だと見づらいですが、雰囲気はかなりいい感じです。
ちなみに、トレイのクローズとディスクの再生はこんな感じです。
PD-F1005 ディスクの再生 pic.twitter.com/0fSDBdrQW0
— ベンゼンのおもちゃ箱 (@zurapoppo_htn) 2018年9月30日
このモーター音のするアナログ感がたまりません。
とてもいい買い物をしました。
以上、PioneerのPD-F1005の紹介でした。
〜追記〜
リモコンがなくてとても不便だったので、一か八かで25枚ディスク収容できるプレイヤー用のリモコン(CU-PD088)を買ったら見事に使えました!リモコンでしか操作できない自動音量調節機能も解放されたのでより便利になりました。